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「鍵のない夢を見る/辻村深月」

平凡な日常を送っていた筈なのに、ふとした事から犯罪を犯してしまった人や、巻き込まれてしまった人を描いた短編集。

どのお話に出て来る登場人物にもあまり好感が持てなくて、嫌な気持ちになるのですが、よくニュースで耳にするような犯罪ばかりなのです。
もしかしたら、自分の身にも起こるかもしれないと思うような。

特に私の心に残ったのは最後の「君本家の誘拐」。

大型ショッピングモールで買い物をしていた良枝は、ふっと横を見るとベビーカーがないことに気付く。
店内を必死で探し回るが、ベビーカーは見つからない。

実家が地方の良枝は、毎日仕事で遅い夫が帰って来るまで子どもと二人きり。
夜泣きで満足に睡眠も取れず、買い物もゆっくり出来ない。
そんな中で、良枝は次第に精神的に追い詰められていく・・・。

私には子どもはいませんが、実家が遠い友達は子育ても大変そうだなと思っていたので、身近な話に思えました。

一つの事に囚われると周りが見えなくなってしまう良枝の危うさも、誰にでも置き換えられそうです。

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