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「気分上々/森絵都」

バラエティに富んだ短編集だなと思いながら読んだのですが、あちこちで発表した短編を一冊にまとめたものなんですね。
それぞれに「お題」があったそうで、それはあとがきに書いてありますが、読んでみるとなるほどなという感じです。

私が一番好きなのは「ブレノワール」。
以前、「チーズと塩と豆と」という女性作家四人の短編集で読んでいたのですが、やっぱり良いなと思いました。



(ネタバレあり)

ブルターニュ地方で育ったジャンは、古くからのしきたりや言い伝えに囚われた生活から逃げ出すように、パティシエを目指して都会で働くようになる。
ジャンは成功してパリの二つ星レストランでシェフを務めるようになったが、母の危篤の知らせで帰郷する。
意識を取り戻した母と言葉を交わすが、心はすれ違ったままだった・・・。

母の死後、ジャンは良き理解者であるサラと出会いますが、彼女もブルターニュ出身でした。
二人は故郷に戻って、ターブル・ドット(食事付きの小さな民宿)をやろうと長い時間をかけて準備します。

そして、母がこだわり続けたしょっぱいクレープ<ガレット>を作る為に、黒麦畑を探すのですが、そこで母の自分への本当の想いを知るのです。

頑固で厳しく、頑なに古いしきたりや言い伝えを守り続けた母でしたが、全てはジャンの為だったと知った時は、心が熱くなりました。

面白い短編集って、なかなか無いですよね。
短編って難しいと思います。
でも、森さんの短編集は外れがないです。

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コメント

抜群のセンスに彩られた物語たち。
会話の妙技にはいつものことですが感動を覚えます。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

お返事が遅くなってしまって、すみません。
トラックバックありがとうございます。
再開しようと思いながら、ブログも放置したままで・・・。
森絵都さんは、短編も長編も良いですよね。
最近「ラン」を読んだのですが、すごく良かったです。

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