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「ユリゴコロ/沼田まほかる」

半年前に千絵を家族に紹介した時、父も母も弟もひと目で千絵を気に入ったようだった。あの時の僕は、幸せな末来に何の疑問も抱いていなかった。
しかし、ふた月も経たないうちに千絵が失踪し、父は末期のすい臓がんと診断され、母はあっけなく交通事故で命を落としてしまった。

ある日、僕は父の書斎で4冊のノートを見つけた。
そのノートの表紙には<ユリゴコロ>と書かれていた。
手記のような小説のような内容に、僕は引き寄せられていく。

主人公は次第に家族の隠された秘密に気付いていきます。
最初はノートの内容が薄気味悪く思えたのですが、読み進むうちに書き手の幸せが壊れていくのが可哀そうになってきます。

主人公が経営するドッグフィールド付きのお店のスタッフ・細谷さんのおかげで失踪した千絵の行方が分かって、そちらの話にも惹き込まれていきます。
お店での主人公はどこか頼りなくて、スタッフとのやり取りにちょっと心が和みます。

千絵にまつわる"ある事件"が落ち着いたところで、主人公は死期が近づいた父に呼び出されます。

最後は意外な結末で、涙が止まりませんでした。
読み始めた時は、まさかこの本で泣くとは思いませんでした。
うーん、不思議な読後感です。

違う作品も読んでみたいです。

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