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「猫を抱いて象と泳ぐ/小川洋子」

少年はふとした偶然から、改造したバスの中で暮らすマスターと出会って、チェスを教えてもらうようになる。マスターは、少年をチェスという海に導いたのだった-。

小川洋子さんの作品の世界観は独特で、感想を書くのはとても難しいのですが、「博士の愛した数式」では数学の美しさを描いていましたが、この作品ではチェスの美しさを描いています。
チェスの分からない私にも、それが単なる勝ち負けを競う物ではなくて、美しい軌跡を残す為の物だということが伝わってきました。

大きくなり過ぎて屋上から降りられなくなった象、壁と壁の隙間から出られなくなった少女、太り過ぎてバスから出られなくなりそうなマスター・・・少年にとって、身体が大きくなることは恐怖でした。

そんな彼が小さな身体を人形に潜めて、秘密のチェス倶楽部でチェスをすることになりました。
彼をサポートする少女への想いが、静かに、深く続いていきます。

決して明るいお話ではないのですが、彼の周りの人達はとても彼を愛しているので、心が暖かくなります。

装丁も素敵です。

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