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「ばんば憑き/宮部みゆき」

箱根に湯巡りに来た若夫婦。妻が酔って寝てしまった夜、佐一郎は相部屋になった品柄の良い老女の昔話を聞くのだが・・・。(表題作「ばんば憑き」)

「あやし」「おそろし」などに続く江戸時代の怪談。
今回の作品は今まで以上に人の心は恐ろしく、欲深いものだと思わせるお話ばかりでした。そして、そこには深い悲しみもあるのですが。

「日暮らし」の政五郎親分とおでこが影踏みの謎を解き明かす「お文の影」、「あんじゅう」の青野利一郎と三人組の悪童、行然坊が出会うきっかけとなったお話「討債鬼」では、若先生の悲しい過去も描かれています。

私が一番心に残ったのは「野槌の墓」です。何でも屋の源五郎右衛門に娘の加奈が、化け猫のタマの頼みを聞いて欲しいと言うのだが・・・。
化け猫と源五郎右衛門のやり取りが面白いし、人に仇を為すようになった物の怪の思いまで考えてしまう源五郎右衛門の優しさが心に沁みます。



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