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2007年12月

「この人と結婚するかも/中島たい子」

最初は美大の学食で知り合った彼と「私、この人と結婚するかもしれない」と思った。それから、スーパーで同じチーズを取ろうとした彼にも・・・。
でも、いつも節子の勘は外れるのだ。
そんな節子が英会話のクラスでケンと出会って・・・。

私もちょっと良いなと思った人と「もしも、彼と付き合ったら・・・」と勝手な想像をすることはあるけど、節子の場合は「運命の人」みたいな直感なんですよね。
きっと「結婚がしたい」というフィルターを通して男性を見ていたんでしょうね。

中島さんの作品は、女性なら誰でも「分かる、分かる」と思えるようなエピソードが多くて面白いです。

もう一つの「ケイタリング・ドライブ」は男性の勘違いのお話。
思わせぶりな女性っているよな~、とこれまた読んでいて笑えました。

今回は、ちょっと頭の中でだけ考えすぎな主人公達でした。

今年は本もこれで読みおさめかな。
年内にベスト5を選びたいと思いますが、今年何冊読んだか数えるのは大変そうです。

2007年のエンタメベスト5(舞台編)

今年観た舞台は37本でした。
私のベスト5は・・・

1.朧の森に棲む鬼
http://www.oboro-no-mori.jp/
2.恐れを知らぬ川上音二郎一座
http://www.tohostage.com/theatre_crea/otojiro/
3.オセロー
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/ohtello.html
4.ぬけがら
http://www.bungakuza.com/nukegara07/index.html
5.犬顔家の一族の陰謀
http://www.dipps.co.jp/stage/inugaoke/index.html

1位は映画編と同じになってしまいましたが、やはり「朧の森に棲む鬼」です。
この作品は、今まで観た舞台の中でもベスト3に入ります。
染五郎さんは、この数年歌舞伎の舞台を観ても、存在感のある素晴らしい芝居を見せてくれるようになっていましたが、その集大成と言えるような舞台だったと思います。
新感線の舞台は、お客様をどうやって楽しませるかを徹底的に考えていて、これぞ「エンタティメント」という舞台だなと毎回思います。
いろいろな席で何回か観ましたが、新感線は照明が素敵なので、3階席も良かったです。

「恐れを知らぬ川上音二郎一座」の感想についてはブログの記事をご参照下さい。
私が三谷さんの舞台を観たのは'94年の「君となら」が最初でした。嘘が嘘を呼ぶ・・・というのは三谷さんが得意とするお話ですが、この「君となら」はハラハラしながらも、もうずっと笑いっぱなしでした。
どんどんチケットが取りづらくなり、何年かは観たくても観られない状態でしたが、今年は「コンフィダント・絆」と2本も観られて良かったです。
TVドラマや映画も良いですが、やっぱり三谷さんは舞台かな。

「オセロー」は観ていても辛いお話だったのですが、吉田鋼太郎さんの迫力のあるお芝居に圧倒されました。
蒼井優ちゃんも可憐で、一途にオセローを愛する悲劇の妻・デズデモーナを好演していました。
観終わった後もなかなか現実に心が戻って来なかったぐらい、心をゆさぶられたお芝居でした。

「ぬけがら」は文学座の本公演でした。父親が脱皮して、どんどん若返っていく・・・というちょっと不思議なお話でした。
<ぬけがら>になったお父さんが何人もごろごろ転がっていたり、みんなでハワイアンを踊ったり・・・。
息子である主人公の成長も描かれていて、最後は心温まる作品になっていました。

「犬顔家の一族の陰謀」は、バカバカしいけど、ただただ笑えて楽しい舞台でした。

次点として「NINAGAWA 十二夜」と「キル」を。
「NINAGAWA 十二夜」はとにかく演出が素晴らしくて、舞台装置も大掛かりで、目にも楽しい舞台でした。

座 パーティー

今日は文学座の忘年会 座 パーティー に行って来ました。
内野さんがほぼ毎年出席するこの忘年会に参加する為に支持会員になったのですが、文学座の舞台にも興味があったので、ちょっと奮発して1年間B会員になりました。
B会員はアトリエ公演はご招待なので4公演観劇しましたが、どの舞台も見応えがあって面白かったです。
本公演「ぬけがら」も記憶に残る舞台でした。

今年は、内野さんは最後の方にプレゼンターとして登場して、「風林火山」のことなどを少し話されました。写真を撮ることに一生懸命になっている間にお話は終わってしまいました。
その後、座員のみなさんとステージに並んで「文学座の歌」(?)を合唱。内野さんは歌を知らなかったみたいで、歌詞を書いたものを見ながら口だけ合わせる姿がお茶目でした。
最後にみんなで一本締めをしたのですが、内野さんと一緒に手を叩いている事にちょっと感動しました。

お開きになった後、今年の司会だった「恐れを知らぬ川上音二郎一座」に出演中の今井朋彦さんと写真を一緒に撮って頂いたり、アトリエ公演で何回か舞台を観てファンになった中村彰男さんと写真を撮って頂いたり・・・。
他の座員の皆さんも、気軽に写真撮影やサイン、握手に応じていらっしゃいました。

お料理もロースビーフや目の前で作ってくれるオムレツ、フルーティーなカレーなど、とても美味しかったです。

入退場の時は、座員のみなさんが並んで出迎えと見送りをしてくれるのですが、その中を歩いていくのはちょっと恥ずかしかったです。でも、こんな風に役者さんを身近に感じることができる機会はなかなか無いし、今年も楽しい忘年会でした。

たくさんの方がアクセスして下さったようなので、少し追記しました。詳しいレポではなくてごめんなさい。

「キル」観劇

「キル」は、NHKの舞台中継で初演を観た記憶があるのですが、あまり面白さが伝わってこなかったんですよね。
でも、妻夫木くんの初舞台ということで興味津々で行って来ました。

予想以上に面白かったです。
妻夫木くんは、声がややかすれ気味でしたが、台詞はちゃんと聞き取れました。
映像とはまた違った魅力があって、新鮮でした。
また違う舞台でも観たい役者さんです。

広末涼子ちゃんは、つかさんの舞台二本連続主演の時に「幕末純情伝」を観てがっかりしたのですが、今回は伸び伸びと演じていて、すごく良かったです。

「ロープ」はあまり好みではなかったのですが、今回の作品は再演ということもあると思いますが、野田さんらしい面白さを久しぶりに味わえました。

ひびのこづえさんの衣装も素敵でした。

来月31日まで、まだまだ公演は続きます。
お勧めの舞台です。
http://www.nodamap.com/index.htm

2007年のエンタメベスト5(映画編)

今年観た映画は42本でした。
(毎年フランス映画祭でかなりの本数を観るのですが、今年は7本観ました。)
この42本の中からベスト5を選ぼうと思います。

1.ゲキ×シネ 朧の森に棲む鬼
http://www.oboro-no-mori.jp/
2.ドリームガールズ
http://www.uipjapan.com/archive/dreamgirls/top.html
3.舞妓Haaaan!!!!
http://www.maikohaaaan.com/index.html
4.パリ、ジュテーム
http://www.pjt-movie.jp/
5.包帯クラブ
http://www.ho-tai.jp/

舞台が好きな私らしく、1位は「ゲキ×シネ 朧の森に棲む鬼」になりました。
劇場でも何度か観たのですが、生の舞台の臨場感そのままの迫力ある映像と音響が素晴らしいです。
舞台を観ていない方も楽しめると思いますので、未体験の方は是非お勧めします。

「ドリームガールズ」は試写会で観たのですが、お金を出してももう一度観たいなと思いました。(結局、観れませんでしたが)
楽曲も良かったし、キャストも良かったです。
舞台版も観てみたい作品です。

「舞妓Haaaan!!!!」は、ただただ笑えました。
サダヲちゃん、絶好調ですね。
クドカンの脚本も本当に面白いです。

「パリ、ジュテーム」はいろいろな監督のパリをテーマにしたショートフィルムを集めた作品です。
キャストは、ナタリー・ポートマン、ジュリエット・ビノシュなど。

「包帯クラブ」は、今までとはまた違った柳楽くんが良かったです。
笑えて泣けて、心が温まる作品です。

5本選ぶのって難しいですね~。
他にも面白かった作品はたくさんあるのですが、誰かに勧めたい作品ということで選んでみました。
昔から試写会運だけはあるので、30本近くが試写会です。
数えてみて、自分でもびっくりです。
来年も頑張ります(?)

「歓喜の歌」試写会

暮れも押し迫った12月30日。みたま市の文化会館の飯塚主任は、「みたまレディースコーラス」と「みたま町コーラスガールズ」の大晦日のコンサートをダブルブッキングしていた事に気付いた。最初は「何とかなるさ」と考えていたが、この日のために1年間頑張ってきた両グループは1歩も譲らず・・・。

立川志の輔さんの新作落語の映画化。
優柔不断で、いい加減な主人公・飯塚主任を演じる小林薫さんが良い味出しています。
明るくて前向きな主婦コーラスのリーダー役の安田成美さんも良かったです。

コンサートに向けて、だんだんみんなの気持ちが1つになって、最後の合唱の場面は本当に良かったです。
キャストは一生懸命練習したんだろうなと思いました。

いろいろな人がちょっとだけ出演しているのも楽しかったです。

エンドロールが流れても、すぐに席を立たないで下さいね。

http://www.kankinouta.com/

「秋の牢獄/恒川光太郎」

これは十一月七日水曜日の物語。
秋の一日をリプレイする異次元に迷い込んでしまった私。
20数回目のその日、私は大学構内のベンチで隆一に声を掛けられる。
同じような「リプレイヤー」が他にもいると言うのだ。

もし、こんな異次元に迷い込んだらどうするだろう。
その日がどんな一日かも重要だな・・・など考えて読んでいました。

恒川さんのデビュー作「夜市」は幻想的で、哀しい余韻の残る物語で好きでした。
「夜市」にも人の悪意は描かれているのですが、この本は他の二編も同様に、何だか後味が悪かったです。

同じようにある一日を繰り返す物語で北村薫さんの「ターン」がありますが、こちらはまた違った感じですが、お勧めです。

「旬の演劇をつくる10人」

舞台が好きな方にお勧めの本です。
旬の演劇をつくる10人へのインタビュー集。
いのうえひでのりさん、永井愛さん、中村勘九郎(現・勘三郎)さん、野村萬斎さん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、大竹しのぶさんなどなど。
1人1人のお話が興味深くて、本当に面白かったです。

特に勘九郎さんのお話は面白かったです。
伝統を大切にしつつも、新しいものをどんどん取り入れていく柔軟さ。
歌舞伎以外の様々な舞台もよく観ていらっしゃるし、それが人との出会いにも繋がっているのですね。

今年は歌舞伎もよく観ました。
3階席で観ることが多いのですが、十分楽しむことができます。
花道が見えないのだけが難点ですけどね。

「魍魎の匣」試写会

原作は読んでいないのですが、京極夏彦ファンの皆さんの感想を聞いてみたい気がします。
これは、映画化するのは難しい話ですよね。
肝心のハコ型の建物が・・・何だかよく分からないです。
共演者の息は合っているのですが、物語のテンポは「超高速サスペンス」とは言い難いです。

豪華キャストの競演を楽しむ作品という感じでしょうか。

クドカンは脚本も良いですが、俳優としてもすごく良いですね。
「匣」にとりつかれた男を淡々と演じているのが印象的でした。

http://mouryou.jp

「目覚めよと彼が呼ぶ声がする/石田衣良」

一頃のファン熱も冷めて、最近は石田さんの本も図書館で借りることが多いのですが、この本は買いました。
いろいろな雑誌に書いたエッセイをまとめた物ですが、ほとんど読んでいました。
でも、書かれていた当時の事を思い出して、何か懐かしかったですね。

その頃、私は無気力で、仕事にもプライベートにも希望を見出せず、休日はほとんど家に引きこもっていました。
石田さんの本を読むようになって、サイン会に行ったり、ファン友達が出来たりして、少しずつ変わって行きました。
石田さんが「言葉の力は大きい」ってよく仰いますが、本当に誰かの言葉で救われる事はありますよね。
それが、本や舞台や映画の中の言葉だったりもします。

何だか泣きたくなって

理由もなく、何だか思いっきり泣きたくなることってありませんか?
そんな気持ちになって、「恋空」を観てきました。

「14才の母」で三浦春馬くんを知って、存在感のある演技に惹かれました。
なので、この映画も公開前から気になっていたのです。
ケータイ小説には興味はなかったけれど、ストーリーにも惹かれて。

高校生じゃなくても、あんなに次から次へと悲しい事が起こったら、とても耐えられないですね。
ヒロの「俺が守ってやる」はかなり格好良かったです。

美嘉の事を思って別れたことを知る場面では、泣けました。
ヒロが一人で耐えていた時間を思うと・・・。
「死にたくない」と初めて弱さを見せる場面も好きです。

でも、田舎の高校生だった私には、ここまで描いたものが中高生に受け入れられているのはちょっと驚きです。
中高生の皆さんには、自分の身体を大切にして欲しいな。
どちらかと言うと美嘉の親の世代の方に近い私は、そんな事も考えてしまいました。

「日暮し 上・下/宮部みゆき」

江戸の下町・深川の同心である平四郎の身近で起こったある事件。
平四郎は、甥の美少年・弓之助とともに事件を解き明かしていく。

「ぼんくら」の続編と書いていたのですが、「ぼんくら」は読んだはずと思って読み始めたら、さっぱり思い出せません。
どうも勘違いだったようです。
でも、この作品は作品として楽しめました。
久しぶりに夢中になって読んで、電車を降りても歩きながら読む事度々でした。

登場人物は結構多いのに、一人一人がちゃんと生き生きと描かれています。
宮部さんの作品は、いつも人物の背景が細かいところまで考えられているなと思います。

平四郎はいつもごろごろ怠けているようで、情に厚く、思いやりのある人で魅力的です。
老若男女問わず、誰もが心惹かれてしまう超美形の弓之助は頭も良いのですが、子どもらしい可愛いところもあって、そこがまた良いです。

さて、「ぼんくら」も読んでみることにしましょう。

「東京・地震・たんぽぽ/豊島ミホ」

東京に大地震が起きた日-様々な人達の「その日」を巡る出来事を描いた短編集。

私が特に印象に残ったのは「くらやみ」。
主婦・里美は、娘の舞と一緒に区外の大きな公園に来ていた。
公園の一番奥の東屋で休んでいる時に、その地震は起こった。
育児ノイローゼのような状態で、いつもイライラしていた里美は夫ともぎくしゃくしていた。
東屋の屋根の下敷きになり、何も見えない暗闇の中で、里美はこのまま死んでもいいと思う・・・。

読んでいて、何だか切なくなってしまいました。
こんな風にあきらめてしまいそうになる気持ちがわかるような気がして。
だからこそ、あきらめないで欲しくて。

豊島さんは、少年・少女が主人公のお話が多いですが、この作品には大人の男女も出てきます。
今度は、大人の恋愛とかを書いて欲しいです。

「恐れを知らぬ川上音二郎一座」観劇

「コンフィダント」は私的には今ひとつだったけれど、今回の音二郎では三谷さんお得意の群像劇を久しぶりに堪能しました。
登場人物1人1人にちゃんとスポットを当てるのが三谷さん流ですが、それが本当に上手いな~と思いますね。
ずっと笑いっぱなしだったような気がします。
先月と今月、1回ずつ観れば良かったなと後悔です。

「血の婚礼」の時に素敵だなと思った新納くん、今回はちょっとお茶目で可愛かったです。
浅野和之さんは作品によって印象が変わる役者さんですが、すっかり女形になり切っていて流石でした。

新しい劇場シアタークリエは・・・うっかり後方出口から出たら、ロビーに辿り着くまでに上がったり下がったり、また上がったり下がったりと大変な目に合いました。
バリアフリーについては考えなかったのでしょうか?

劇場に来る客層は年配の方も多いのに、洒落た造りにちょっとズレを感じました。

それにしても、もう一回観たいです。


http://www.tohostage.com/theatre_crea/otojiro/index.html

「エンジェル」試写会

幼い頃から夢見ていた女流作家になり、憧れだったお屋敷を手に入れ、愛する人と結ばれたエンジェル。
しかし、そんな幸福な生活も戦争とともに翳りを見せ始め・・・。

フランソワ・オゾン監督の作品は、見逃してしまった「ぼくを葬る」以外は全て観ているのですが、オゾン監督らしい作品でした。
エンジェル役のロモーラ・ガライの不思議な魅力に惹かれます。
クールで知的な出版社の妻役のシャーロット・ランプリングも、出番が少ないながらも印象に残る演技でした。

思い通りの人生を手に入れたと思っていたエンジェルは、晩年ある真実を知ります。
彼女の人生は果たして幸福だったのでしょうか?

この試写会は東京日仏学院で行われたのですが、映画の上映前には1階のカフェで軽食やデザートが提供されました。
とても美味しかったです♪
今度、ゆっくりお茶しに行こうかな。

公式サイト
http://angel-movie.jp/

「中国の植物学者の娘たち」試写会

孤児院で育ったミンは、湖上に浮かぶ植物園に実習生として迎えられる。
封建的な植物学者の父親に従うアン。
二人は孤独を癒し合い、やがて許されない愛を育むようになるが・・・。

幻想的な美しい映像でしたが、やはり中国では撮影は許可されず、隣国ベトナムでの撮影だったそうです。
中国映画というよりはどこかフランス映画のようだと思ったのですが、監督は長くフランスに在住している方なのですね。
「青いパパイヤの香り」や「夏至」のような雰囲気があります。

実話を基にして作られたそうですが、悲劇的な結末はちょっとショックでした。
それでも最後に二人が見つめ合う場面は、かけがえのない人を得た誇りのようなものを感じました。

ミン役のミレーヌ・ジャンパノワは西洋的な顔立ちだなと思ったのですが、フランスと中国の血をひく女優で、「あるいは裏切りという名の犬」にも出演していたそうです。
この作品は観たのですが、どの役だったのか・・・。
アン役のリー・シャオランも透明感があってきれいでした。

公式サイト
http://www.astaire.co.jp/shokubutsu/

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